事業計画書は難しくて、なかなか書けないです。」
「忙しくて事業計画書を書く時間はないです。本当に事業計画書は書かないといけないのですか?」
起業相談や会社設立を考えているお客様から、事業計画書を作るように話すと、よく返される言葉です。
事業計画というと身構えてしまう人には、「事業の見える化」とお伝えしています。
今回は、事業計画書を書くときに、気をつける5つのポイントを挙げます。
いろいろフォーマットはあるのですが、聞かれている内容は大差がないです。
1.「あなたはどんなビジネスをしたいのですか?」
意外に当たり前過ぎて、「そんなのわかっている!」という方もいらっしゃるかもしれません。
では、あなたは、HTML、CSS、PHPなどホームページの作成スキルがあるので、ホームページを作成するビジネスを始めるとします。
2.「あなたはなぜ、このビジネスを始めようと思ったのですか?」
いわゆる創業も動機(きっかけ)です。ホームページの仕事をなぜ初めようと思ったのでしょうか?
「ホームページをこれまで200以上作成してきたから。」
「プログラム言語を人一倍知っているから。」
これまでの経験を活かすこともプラスになりますし、スキル、人脈などあれば有利になるでしょう。
3.「あなたのお客様はどういった方ですか?」
結局のところ、ビジネスは相手(お客様)がいて成り立つものです。お客様はあなたのサービスや商品に価値を感じないと依頼しないです。
私はよく「ターゲットを絞る」よう話をしますが、多くのお客様は間口を広げようと老若男女すべて対象といった話をされます。
しかし、ホームページの話であれば、企業規模によって求めるレベルは異なります。
大企業であればブランド性重視であるのに対し、1人で開業したばかりの個人事業主であれば、お店の存在を知ってもらうかもしれないです。
また男性、女性で考えていることも異なりますし、同じ男性(女性)でも年齢に応じて異なります。
例えば「20~30代の男性で、これから起業してHPを自分で作るには難しいと考えている方」といったところまで、想定するお客様をイメージすることが大事です。
大分具体的になってきましたね!
4.「あなたのビジネスは、他とどこか違うのですか?」
現実には「20~30代の男性で、これから起業してHPを自分で作るには難しいと考えている方」を相手に、HP作成を行っているところは数多くあります。
そこで、お客様が既存のHP作成会社(事務所)ではなく、あなたに依頼する理由を作る必要があります。
「そんなことわかりませんよ~」という声が聞かれるのも多いです。
市場調査というと大げさかもしれませんが、これまでHP制作をしているところを5社ほど見つけ、それぞれの強み、弱みを自分なりに分析していきましょう。
特定の業界の実績が多かったり、価格を安くしていたり、メンテナンス料で差別化を図ったり、テンプレートに特徴を持たせていたり、と調べれば調べるほど、現状把握が深くなってきます。
「この分野ならいけるのでは。」というところが見つかるまで調べましょう。
そして初年度、2年目、3年目と時系列に会社(事務所)を頭の中で思い描きましょう。
5.「収支計画を立てる」
いよいよ現実に数字に落とし込みます。Excelシートを使って、最低初年度は各月単位で、売上高、売上原価、経費(固定費、変動費)はいくらにしていくか、シミレーションしていきます。
開業当初は出費が多く、支出をカバーできるための売上高の額は高くなります。
利益を出せるための「仕組み作り」を考え、実現させることが大切です。
ただ単に頭の中で考えるのではなく、紙と鉛筆で書きだす作業を行わなくてはなりません。
実は「なかなか事業計画書を書けない…」という方は、具体的に実行できるレベルまで落とし込めていない方です。
かといって悲観的になるのではなく「課題がクリアーになった。」と捉えて、前向きに考えて頂ければと思います。
事業計画に100%の出来はありませんので、継続的に見直しを行う気持ちで取り組んで下さい。
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