貿易業で会社起業をする場合、どのような資格や条件が必要になるのでしょうか?
「貿易」というと、言葉の一般的なイメージとしては、港や大きなコンテナ船、大量の段ボールなどが浮かんでくると思います。こういった大規模なイメージから、大きな法人の母体がなければできないような、そのように思われている方も多いかもしれません。
貿易業を始めるにあたって、必ずしも法人である必要があるか、というと実際はそうでもありません。インターネットが発達しこれほどまでに普及している今、個人でも輸出入ビジネスを本業にしている方はたくさんいます。これといって特定の資格がなければ、まず貿易業自体を始めることができないというわけではない、というのが現状です。ただ、何を取り扱い、どのように仕入れて売るのか、によっても変わってきて、持っておくと強みになるかもしれない資格・検定などはいくつかあります。
貿易関係の資格・検定
通関士
輸出入における輸入禁止品などを判別する通関士の資格です、物品が国境をまたぐ貿易においては、何がどこまで許されていて、どのボーダーを超えるとNGなのかの知識やノウハウは強みとなりえます。
ちなみに受験料は3000円と安いですが、資格を取得プラス通関の業者に勤務、税関に認定されて通関士を名乗ることが可能です。
国際航空貨物取扱士
通関士の取得と同じような理由で、航空貨物取扱いのエキスパート資格は貿易業を行う上でも有益に働く可能性は高いです。
貿易実務検定
そもそもの貿易の仕組みそのもの、いつどのような流れで、何を以て各種処理が行われるのかなどの知識を測る検定です。
銀行業務検定
海外取引においては、売り手買い手のやり取りする通貨も異なってくる場合がほとんどです。通貨為替についての専門知識に精通している事も、貿易業を行う上での一つのメリットとなりえます。
上記の資格や検定、いずれも無くてはならないというものではなく、貿易業という特性を考えた場合に取得・合格していることで、有利に働くかもしれないというものです。
輸出入する商材やその方法に合わせ、最適な起業形態が何であるかをきちんと把握し、しっかりとした事業計画の作成、資金繰りをどのようなサイクルで行っていくのかなど、事前に設立後の予測までたてておく事が、健全な事業運営に必要な要素であると言えます。
弊所では横浜市を中心に、貿易業含めあらゆる業種に対し、会社設立から設立後の事業運営に関する事まで全体的なサポートを行っております。会社設立のことなら、100件以上の実績があるかもめ行政書士法人にお任せください!