今年1年で50名以上の起業家とお会いしたり、相談に乗ったりしましたが、その中で起業をするときに、押さえておきたいことを10つ挙げます。
1.世の中に価値をもたらす、サービス(商品)を開発すること。
性能のよいサービス(商品)を作っても、お客様にとってのベネフィットが欠けていれば、
売上を上げることができず、行き詰まってしまいます。
2.ターゲットとなるお客様を徹底的にリサーチすること。
「誰でも受ける」サービス(商品)では、特徴がないことになります。ターゲットとなる顧客層を
決め、不安、悩みなど把握し、解決できる提案をできるまで、お客様を理解しましょう。
3.同業他社との違いをリサーチし、自社の強みを明らかにすること。
これまでお会いした起業家の中で、ライバル会社までリサーチしている方は、さほど多くございま
せん。ライバル会社の強み、弱みを把握することによって、自社の強みも明確になってきます。
4.資本金を十分用意しておくこと。
「1円起業」という言葉が一頃流行しましたが、1円では何も買えないですね(笑)。
資本金という言葉が難しければ、軍資金と思っておくとよいです。起業間もないときは、
お客様がいないので、売上が上がりにくいです。経費だけが先に出ていく状況もあり得ます。
そこでお客様がつくまでには、資本金で会社(個人事業主)の運営を行う必要がございます。
資本金はできるだけ多く準備するのをお勧めします。(但し1,000万円以上の資本金の場合、
消費税の支払いを直ぐに行わないといけないため、1,000円未満の設定がよろしいと思います。)
5.時間を管理すること。
お客様の依頼が続くようになった途端、起きている時間イコール仕事の時間になるかもしれません。
経営者がいつまでも請求書発送をしたり、HP更新ばかりしていては、会社としての成長も止まって
しまいます。起業家が土日なく働くのは当たり前かもしれませんが、ときにはリフレッシュすること
も大切です。自分の時間リズムを把握して、全体としての生産性向上を目指しましょう!
6.事業計画を立てて、定期的に見直すこと。
起業・会社設立相談時に「事業計画を立てていますか?」と尋ねていますが、90%以上の方が
「事業計画を立てていない、立てきれない。」と返答されます。起業は航海にも例えられます。
大海の中で無事目的地にたどり着くためには、海図・羅針盤が不可欠です。事業計画は、海図・
羅針盤に相当します。また1回作っただけでは終わらずに、定期的に見直し、順調に会社の経営が
できているか、修正する箇所はないか、自分でハンドリングする習慣を身につけましょう!
7.法律を理解すること。
ご自身のビジネスは熟知されていても、法律に関してさほど知識を持たれていない起業家も
実は多いです。法人化した場合は、とりわけ法律を知ることが大切です。会社法、税制、社会保険
など手続き面も事前に把握しておきましょう。
8.人に任せる術を身につけること。
5.と重なるところですが、起業家・経営者は全体の生産性を常に考える必要がございます。
一人でできる限度が存在するものです。つい全部1人で仕事を完結しようとせず、仕組み化・
見える化・コミュニケーションを円滑にし、企業として成長する視点を持つよう心掛けてください。
9.想定外のことは起きるものである。
創業を数多く経験する方は多くないので、当然「想定外」のことが起きるものです。
事業計画を立てても100%ではないことを事前に知っておきましょう。
想定外のことが起きても、学びの時と自覚して、前向きに解決に向かって取り組んで下さい。
10.現金(資金繰り)を管理すること。
つい利益を考えがちになりますが、赤字になっても企業は倒産しません。しかし、現金がなくなれば、
会社は立ち行かなくなります。起業家・経営者にとっては、黒字・赤字かよりは、今手元にどの程度
現金があり、直近の入金、出金状況を把握することが大切と言えます。
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